モンベルのダウンを洗濯する方法と注意点を徹底解説

モンベルのダウンジャケットを愛用している方にとって、正しい洗濯方法を知ることは長く快適に使うために欠かせません。
本記事では、モンベルのダウンを洗濯する際の具体的な手順や注意点について詳しく解説します。
洗濯機やドラム式洗濯機を使用する際のコツ、乾燥機や自然乾燥の正しい手順、そして洗濯 撥水を保つ秘訣をご紹介。
さらに、エマールやアクロンといった洗濯洗剤の使い分け、失敗を防ぐためのポイントありです。
「ダウンは洗濯機で洗えますか?」「モンベルのダウンクリーナーはどのように使うべきか?」「洗濯頻度の目安は?」といった疑問を解消します。
さらにダウンジャケットを自宅で洗濯する方法・必要に応じたクリーニング店の利用・クリーニング代の相場についても解説しますね。
ダウンジャケットのケアで迷わないよう、ぜひ最後までご覧ください。
- モンベルのダウンジャケットを自宅で安全に洗濯する方法と手順を理解できる
- 洗濯機やドラム式洗濯機を使用する際の注意点とコツを学べる
- 洗濯撥水性や保温性能を維持するための洗剤や乾燥方法を知ることができる
- 自宅洗濯とクリーニングの使い分けやクリーニング代の相場を把握できる
モンベルのダウンを自宅で洗濯する方法と注意点
- モンベルのダウンは洗濯機で洗える?
- モンベルダウンクリーナーの特長と使い方
- 洗濯方法と正しい手順での注意点
- ドラム式を使用する場合のコツ
- 乾燥機を使った仕上げのポイント
- 自然乾燥での乾かし方
モンベルのダウンは洗濯機で洗える?

イメージ画像:チヨコスポーツ
モンベルのダウンジャケットは洗濯機で洗える場合がありますが、いくつかの条件と注意点を守る必要があります。
洗濯機を使用するかどうかは、製品の洗濯表示を確認することが最も重要です。
代表的なものを下の画像に示してあるので確認してください。
まず、洗濯表示に「手洗い」または「弱水流での洗濯可」と記載されている場合、洗濯機での洗濯が可能です。
ただし、洗濯機を使う場合でもデリケートな素材であるため、適切な手順を守らないと生地やダウンを傷めてしまう可能性があります。

画像引用:花王エマール
ただし、縦型洗濯機の場合は注意が必要です。
ダウンが浮いてしまい、洗濯水が行き渡らないことがあります。
この場合は手で空気を押し出してしっかり沈める工夫が必要です。
一方で、洗濯機で洗うことにリスクを感じる場合や、表示が「ドライのみ」となっている場合は、手洗いやクリーニング店の利用を検討してください。
正しい手順を踏めば、洗濯機での洗濯も問題なく行えますが、慎重に作業することが求められます。
モンベルダウンクリーナーの特長と使い方

イメージ画像:チヨコスポーツ
モンベルの「O.D.メンテナンス ダウンクリーナー」は、ダウンジャケットやダウンシュラフのメンテナンスに特化した専用洗剤です。
その特長と使い方を詳しく解説します。
特長
- 中性洗剤でダウンに優しい
一般的な洗剤はアルカリ性が多く、ダウンの羽毛や生地にダメージを与えることがあります。
一方で、このダウンクリーナーは中性洗剤なので、デリケートなダウン素材を傷つけにくく、安心して使用できます。 - 汚れをしっかり落とす
汗や皮脂など、日常的な使用でダウンに蓄積する汚れを効果的に落とします。
これにより、ダウンのロフト(かさ高さ)が回復し、本来の保温性能を取り戻すことができます。 - 化繊綿にも使用可能
ダウン専用だけでなく、化繊綿を使った製品にも対応しているため、幅広いアウトドア用品に使用できる汎用性があります。 - 環境に配慮した設計
環境負荷の少ない成分を使用しており、アウトドアブランドとしてのモンベルらしい環境意識が反映されています。
使い方
- 準備
洗濯前に、ダウンジャケットやシュラフの破れやキズがないか確認します。
破れている場合は洗濯中にダメージが広がる可能性があるため、修理してから洗濯を行いましょう。 - 洗濯機で使用する場合
洗濯機を使う場合は、以下の手順を守ります。- ダウン製品を大きめの洗濯ネットに入れます。
- ダウンクリーナーを水量に応じた量だけ洗濯機に投入します(製品ラベルを参考にしてください)。
- 弱水流または手洗いモードを設定し、洗濯を開始します。
- 手洗いする場合
洗濯機を使わず手洗いする場合は以下の手順です。- 浴槽や大きめの洗い桶にぬるま湯をため、ダウンクリーナーを適量入れて溶かします。
- ダウン製品を沈め、優しく押し洗いを行います。
このとき、生地を強くこすらないように注意してください。 - 洗剤が残らないよう、何度か水を替えてしっかりすすぎます。
- 乾燥
乾燥機を使用する場合は低温設定(60~70℃)で乾燥させます。
自然乾燥の場合は風通しの良い日陰で平干しし、時々手で叩いてダウンをほぐします。
注意点
- 洗濯後にダウンが完全に乾いていない場合、内部に湿気が残りカビや臭いの原因になります。
乾燥は十分に行いましょう。 - 使用量を守り、洗剤の過剰使用を避けてください。
すすぎ残しが性能を低下させる原因になります。
モンベルダウンクリーナーは、ダウンを長持ちさせるために欠かせない製品です。
正しい使い方を守り、大切なダウン製品をしっかりメンテナンスしましょう。
洗濯方法と正しい手順での注意点
モンベルのダウンジャケットを洗濯する際は、正しい手順を守ることでダメージを防ぎ、保温性能を維持できます。
ここでは、自宅での洗濯方法と注意点を分かりやすく説明します。
手順
- 製品タグの洗濯表示を確認する
まず、ダウンジャケットのタグに記載されている洗濯表示を確認してください。
「手洗い可」や「洗濯機使用可」のマークがある場合に限り、自宅で洗濯を行います。
「ドライのみ」の表示がある場合は、クリーニング店を利用する必要があります。 - 準備する
洗濯前にジッパーやボタンを閉じ、洗濯ネットに入れることで、洗濯中の摩擦やダメージを防ぎます。
また、部分的な汚れが目立つ場合は、ダウンクリーナーを薄めた液でスポンジや柔らかい布を使って部分洗いを行います。 - 洗剤を選ぶ
必ず中性洗剤を使用します。
モンベルの「O.D.メンテナンス ダウンクリーナー」や市販のおしゃれ着用中性洗剤が適しています。
弱アルカリ性の洗剤は羽毛を傷める可能性があるため避けてください。 - 洗濯機の設定を調整する
洗濯機を使用する場合、「手洗いモード」や「ドライモード」を選びます。
洗濯水はぬるま湯(30℃以下)が適しています。
高温の水は素材を劣化させる可能性があるため、使用しないように注意しましょう。 - すすぎを丁寧に行う
洗剤が残るとダウンの性能が低下するため、すすぎは2~3回行い、洗剤成分をしっかり洗い流します。 - 脱水と乾燥
脱水は短時間(30秒~1分程度)にとどめます。
長時間の脱水はダウンの片寄りや生地のダメージを引き起こす可能性があります。
乾燥機を使用する場合は低温で行い、乾燥機がない場合は平らに広げて日陰で自然乾燥させます。
注意点
- 部分洗いの徹底
袖口や襟元など汚れやすい部分は、全体を洗う前に軽くこすり洗いをしておくと効果的です。 - 絞らない
ダウンを絞ると生地や羽毛を傷める原因となるため、軽く押して水気を取る程度にとどめます。 - 乾燥をしっかり行う
ダウンは乾燥が不十分だとカビや臭いの原因になります。
完全に乾くまで数日かけることを心がけましょう。
正しい手順を守ることで、ダウンジャケットの寿命を延ばし、本来の保温性能を保つことができます。
少し手間をかけるだけで、快適に長く着用することが可能です。
ドラム式を使用する場合のコツ

イメージ画像:チヨコスポーツ
ドラム式洗濯機でモンベルのダウンジャケットを洗濯することは可能ですが、適切な方法を守らないとダメージを与える可能性があります。
ここでは、ドラム式洗濯機を使う際の具体的なコツを紹介します。
使用前の準備
- 洗濯ネットを使う
ダウンジャケットは摩擦や絡まりによるダメージを防ぐため、大きめの洗濯ネットに入れます。
洗濯ネットが小さいと圧迫されてダウンの形が崩れるため、余裕を持ったサイズを選びましょう。 - ジッパーとボタンを閉じる
ジッパーやボタンはすべて閉じ、可能であればフードや取り外せるパーツを外しておきます。
これにより、洗濯中に引っかかるリスクを軽減できます。
ドラム式の設定
- 適切な洗濯モードを選ぶ
「ドライモード」や「おしゃれ着洗いモード」を使用します。
これらのモードは弱水流で動作するため、ダウンに与えるダメージを最小限に抑えられます。
通常モードでの洗濯は避けてください。 - 水温に注意
水温は30℃以下のぬるま湯を使用します。
高温はダウン素材を傷める原因となるため注意が必要です。 - 洗剤の量を守る
ダウンクリーナーや中性洗剤を使用し、製品ラベルに記載された適量を守ります。
洗剤が多すぎるとすすぎが不十分になり、残留成分がダウンの性能を低下させる可能性があります。
洗濯中の注意点
- ダウンが浮かないようにする
ドラム式洗濯機ではダウンジャケットが浮いてしまい、水が行き渡らないことがあります。
その場合は手で軽く押し沈めて空気を抜き、均等に水が行き渡るようにしましょう。
洗濯後のポイント
- 脱水は短時間で
脱水時間は30秒~1分程度に設定します。長時間脱水するとダウンが片寄るだけでなく、生地が傷つく可能性があります。 - 乾燥方法を選ぶ
乾燥機を使用する場合は、低温(60℃以下)に設定し、乾燥中に時々取り出してダウンを軽くほぐすと均等に仕上がります。
乾燥機がない場合は自然乾燥を選び、風通しの良い場所で平干ししてください。
注意点
- ドラム式洗濯機は回転中に生地が摩擦を受けやすいため、必ず洗濯ネットを使用してください。
- 洗濯中に異常な音がした場合は、すぐに洗濯機を停止して内容物を確認してください。
ドラム式洗濯機を正しく使用すれば、モンベルのダウンジャケットを安全に洗濯することが可能です。
手間を惜しまず、慎重に作業することで、ダウンの質を保ちながら清潔に保つことができます。
乾燥機を使った仕上げのポイント
モンベルのダウンジャケットを乾燥機で仕上げる際には、正しい方法を取ることでダウンのふっくら感を回復させ、保温性能を維持できます。
ここでは乾燥機を使用する際の具体的なポイントを解説します。
乾燥機を使う前の準備
- 洗濯ネットを外す
洗濯機での洗濯後に使っていたネットは乾燥の際には不要です。
ネットに入れたまま乾燥させると、ダウンが均一に乾かないことがあります。 - 乾燥機の設定を確認する
乾燥機の温度設定は低温(60℃以下)にしてください。
高温設定ではダウン素材や生地がダメージを受ける可能性があります。 - 乾燥機に入れる量を調整する
乾燥機が十分なスペースを確保できるように、ダウンジャケットを詰め込みすぎないようにします。
ジャケットがドラム内でしっかり回転することが重要です。
乾燥機の使用中の注意点
- テニスボールを活用する
ダウンが乾燥中に片寄らないよう、清潔なテニスボールを2~3個乾燥機に一緒に入れると効果的です。
これにより、乾燥中にダウンがほぐれ、ふっくらとした仕上がりになります。 - 途中で取り出して状態を確認する
乾燥の過程でジャケットを何度か取り出し、軽く叩いてダウンの片寄りを防ぎます。
これを行うことで均一に乾燥させることができます。 - 乾燥時間を調整する
乾燥機の性能やダウンの厚みによりますが、1回の乾燥時間は30~60分程度が目安です。
湿り気が残っている場合は再度短時間乾燥を繰り返し、少しずつ仕上げるのが安全です。
乾燥機使用後の仕上げ
- 最終チェックと自然乾燥
乾燥機で乾いたように見えても、内部が完全に乾燥していない場合があります。
最終的に風通しの良い日陰で1~2日自然乾燥させると安心です。 - ダウンを軽く叩いて整える
乾燥後、ダウンジャケットを両手で軽く叩きながら形を整えます。
この作業でダウンが均一に広がり、全体のふっくら感を回復させられます。
注意点
- テニスボールがない場合は、乾燥中に手でダウンをほぐすことで代用できます。
- 乾燥機の高温設定は厳禁です。
特にモンベルの防水加工されたダウンジャケットでは、生地の劣化や防水性の低下を引き起こすことがあります。
乾燥機を上手に使うことで、ダウンジャケットをふんわりとした状態に仕上げることができます。
適切な手順を守りながら、ダウンの寿命を延ばし、快適な着心地を保ちましょう。
自然乾燥での乾かし方
モンベルのダウンジャケットを自然乾燥させる場合、正しい手順を守ることで、ダウンを傷めずにしっかり乾燥させることができます。
自然乾燥は時間がかかりますが、乾燥機を使わない方法として安心して取り入れられる方法です。
自然乾燥の準備
- 平干しネットを用意する
ダウンジャケットは吊るして干すと中の羽毛が偏ったり、生地が伸びてしまう可能性があります。
そのため、平干しネットを使用し、ジャケットを平らに広げて乾燥させるのが最適です。 - 風通しの良い日陰を選ぶ
直射日光はダウンの生地や撥水加工にダメージを与えるため避けてください。
風通しが良く、湿気の少ない場所を選んで干しましょう。
乾燥中のポイント
- 適度に裏返す
表側ばかり乾燥させると、内側に湿気が残ってしまう可能性があります。
数時間ごとにジャケットを裏返し、両面を均等に乾かします。 - ダウンを軽く叩いてほぐす
乾燥の途中で何度かダウンジャケットを手で軽く叩き、内部の羽毛が固まらないようにします。
この作業を行うことで、ダウンのふっくら感を保つことができます。 - 平干し中の位置を調整する
長時間同じ位置で干していると、一部分だけに湿気が残る可能性があります。
数時間おきに干し位置を変えることで、均等に乾燥させることができます。
完全に乾燥させるための仕上げ
- 乾燥に時間をかける
ダウンジャケットは内部の羽毛が乾きにくいため、表面が乾いても油断せず、1~2日以上かけて完全に乾燥させましょう。
不十分な乾燥はカビや臭いの原因になります。 - 仕上げに軽く叩く
乾燥後、全体を優しく叩いて羽毛の偏りをほぐします。
これにより、ダウンが均一に広がり、保温性能が回復します。
注意点
- 室内で乾燥させる場合は除湿機や扇風機を併用すると効果的です。
- ジャケットの下にタオルや新聞紙を敷いて湿気を吸収させると、乾燥がスムーズになります。
- 不完全な乾燥はダウンの性能を損なうため、乾燥時間を十分に取るように心がけてください。
自然乾燥は乾燥機に比べて時間がかかりますが、ダウンや生地への負担を最小限に抑える方法です。
正しい方法でじっくり乾かすことで、大切なダウンジャケットを長持ちさせることができます。
モンベルのダウンを洗濯する頻度やメンテナンスのコツ
- 洗濯する頻度の目安と適切なタイミング
- ダウンの撥水性を保つ洗濯のコツ
- エマールとアクロンの違いと適正
- ダウンはクリーニングに出すべき?
- ダウンのクリーニング代は平均いくら?
洗濯する頻度の目安と適切なタイミング

イメージ画像:チヨコスポーツ
モンベルのダウンジャケットは、適切な頻度で洗濯することで清潔さを保ちつつ、保温性能や耐久性を維持できます。
ただし、頻繁に洗いすぎるとダウンの寿命を縮める原因にもなるため、洗濯のタイミングを見極めることが重要です。
洗濯の頻度の目安
- シーズンに1~2回が基本
ダウンジャケットは、冬のシーズン中に1~2回の洗濯が目安です。
頻繁に着用する場合や汗をかくアウトドアアクティビティで使用した場合は、追加の洗濯が必要になることもあります。 - シーズン終了後に必ず洗う
冬が終わり、ダウンジャケットを収納する前に洗濯することをおすすめします。
皮脂汚れや汗が付いたままだと、長期保管中にカビや臭いの原因になるためです。 - 明らかな汚れがある場合はすぐに洗う
袖口や襟元に目立つ汚れがついたり、雨や泥で汚れた場合は、放置せずに早めに洗濯してください。
汚れが時間とともに繊維に染み込み、落としにくくなることがあります。
適切なタイミング
- アウトドア活動後
登山やキャンプなど、汗をかいたり汚れがつきやすいシーンで着用した後は、必要に応じてすぐに洗濯しましょう。
特に汗による塩分や皮脂はダウンにダメージを与えるため、早めのケアが重要です。 - 雨や雪に濡れた場合
雨や雪でダウンが湿った状態のまま放置すると、臭いやカビの原因になります。
濡れた場合は、洗濯するか適切に乾燥させてから収納しましょう。 - 保温性能が低下してきたと感じたとき
着用中に「暖かさが減った」と感じる場合、汗や汚れによってダウンが劣化している可能性があります。
このタイミングで洗濯することで、ロフト(かさ高さ)が回復し、保温性能を取り戻せます。
注意点
- 必要以上に洗わない
ダウンジャケットは洗濯のたびにダウンや生地が少なからずダメージを受けます。
そのため、過剰に洗濯しないよう心がけましょう。 - 洗濯表示を確認する
家庭での洗濯が可能な場合でも、手洗いまたは弱水流モードでの洗濯を行い、適切な洗剤を使用してください。
適切な頻度とタイミングで洗濯を行うことで、モンベルのダウンジャケットを清潔に保ち、快適に使用し続けることができます。
大切な一着を長持ちさせるために、計画的なケアを心がけましょう。
ダウンの撥水性を保つ洗濯のコツ
モンベルのダウンジャケットは、撥水性のある生地が使用されているため、雨や雪の日でも快適に着用できます。
ただし、洗濯を繰り返すと撥水性能が低下することがあります。
ここでは、撥水性を維持するための洗濯のコツを紹介します。
撥水性を保つための基本的なポイント
- 中性洗剤を使用する
アルカリ性や漂白剤入りの洗剤は撥水加工にダメージを与える可能性があります。
モンベルの「O.D.メンテナンス ダウンクリーナー」のような中性洗剤を使い、撥水性を保ちながら汚れを落としましょう。 - 柔軟剤は使わない
柔軟剤を使用すると撥水性能を低下させる恐れがあります。
洗濯時には柔軟剤を避け、洗剤のみにしてください。 - すすぎを十分に行う
洗剤成分が生地に残ると、撥水性に影響を与えます。
洗濯後はすすぎを2回以上行い、完全に洗剤を落としてください。
撥水性を回復させる洗濯後の処理
- 撥水スプレーを活用する
洗濯後に撥水スプレーを使用することで、撥水性を回復させることができます。
スプレーは洗濯後の乾燥工程前または乾燥後に均一に吹きかけ、風通しの良い場所で乾燥させてください。 - 乾燥機で仕上げる
乾燥機を使用できる場合は、低温(60℃以下)で乾燥させると撥水性が回復しやすくなります。
撥水加工された生地は熱により撥水性能が復活するため、この工程を省略しないようにしましょう。
撥水性を長持ちさせるための注意点
- 汚れを放置しない
汚れが長期間付着したままになると、撥水加工の性能が劣化します。
汚れが目立った場合は早めに洗濯を行い、清潔な状態を保つようにしましょう。 - 保管時の湿気対策を徹底する
湿気が多い場所で保管すると、生地の劣化やカビの原因となり、撥水性にも悪影響を及ぼします。
乾燥剤を使用し、湿度の低い場所で保管してください。 - 撥水加工の再処理を定期的に行う
撥水性が低下してきたと感じた場合は、撥水スプレーを使用して再処理を行うことで性能を維持できます。
特にアウトドアで頻繁に使用する場合は、シーズンごとに撥水処理を行うとよいでしょう。
撥水性を保つことは、ダウンジャケットの性能を長持ちさせるために重要なケアのひとつです。
適切な洗濯と定期的なメンテナンスを行い、ダウンジャケットを快適に使い続けましょう。
エマールとアクロンの違いと適正
エマールとアクロンは、どちらもデリケートな衣類に使用できる中性洗剤として知られていますが、それぞれの特徴や適正に違いがあります。
モンベルのダウンジャケットを洗う場合にも、この違いを理解して適切な洗剤を選ぶことが重要です。
エマールの特徴と適正
- エマールの特徴
エマールは「おしゃれ着用洗剤」として知られ、衣類の形を整えたり、縮みや色落ちを防ぐ成分が配合されています。
特にニットやウール、シルクなどの繊細な素材にも使用できるため、デリケートな衣類全般に適しています。
また、ほのかな香りのバリエーションも特徴のひとつです。 - エマールが適しているケース
ダウンジャケットの中でも、軽い汚れや頻繁な洗濯が必要ない場合に適しています。
柔らかな仕上がりを好む方や、香りを楽しみたい方に向いています。
ただし、撥水性のある生地やアウトドア仕様のダウンを洗う場合、専用洗剤ほどの効果は期待できません。
アクロンの特徴と適正
- アクロンの特徴
アクロンも中性洗剤で、形崩れを防ぎながら汚れを落とす特徴を持っています。
特に、抗菌・防臭成分が含まれている製品が多く、衣類の臭い対策を重視したい場合に選ばれることが多い洗剤です。 - アクロンが適しているケース
汗をかいたダウンジャケットや、長時間の使用による臭いが気になる場合に適しています。
一方で、アウトドア用品に特化した効果は少ないため、撥水加工を維持したい場合は補助的な役割として使用するのが良いでしょう。
モンベルのダウンには専用洗剤が最適
エマールとアクロンは一般的な中性洗剤として使いやすい製品ですが、モンベルのダウンジャケットには、専用の「O.D.メンテナンス ダウンクリーナー」の使用をおすすめします。
この専用洗剤は、撥水性やダウンのロフト(かさ高さ)を回復させる設計がされており、アウトドア用のダウンを最適な状態で洗い上げます。
選び方のポイント
- ダウンの撥水性や保温性能を重視する場合は専用洗剤を使用する。
- 軽い汚れで頻繁に洗わない場合はエマールが適している。
- 臭いが気になる場合や防臭効果を求める場合はアクロンが効果的。
エマールとアクロンの特性を理解し、必要に応じて使い分けることで、ダウンジャケットの洗濯をより効果的に行えます。
ただし、長持ちさせたいアウトドア用ダウンには専用洗剤の使用が最も適しています。
ダウンはクリーニングに出すべき?

イメージ画像:チヨコスポーツ
ダウンジャケットは自宅で洗濯することも可能ですが、状況によってはクリーニングに出すことが適している場合もあります。
ここでは、クリーニングに出すべきケースとそのメリット、注意点を解説します。
クリーニングに出すべきケース
- 大きな汚れやシミがある場合
食べこぼしや泥汚れなど、目立つ汚れやシミが付いている場合、クリーニング店の染み抜き技術が効果的です。
自宅洗濯では落としきれない頑固な汚れも、プロの手にかかればきれいに落とせる可能性が高まります。 - 保温性能の低下が気になる場合
長年使用したダウンジャケットは、内部のダウンが潰れて保温性能が低下することがあります。
この場合、クリーニング店での洗浄と仕上げでダウンを復元できる場合があります。
クリーニングに出すメリット
- 専門的なメンテナンス
クリーニング店では、ダウン専用の洗浄技術や設備を使うため、生地や内部素材に負担をかけずに洗浄できます。 - 仕上がりのクオリティが高い
プロの手でしっかり仕上げられるため、自宅洗濯では再現できないふんわりとしたボリュームを取り戻せます。 - 時間と労力を節約
自宅で洗う手間や乾燥にかかる時間を省けるため、手間をかけたくない方に最適です。
自宅洗濯との比較
一方で、モンベルのダウンジャケットなど、家庭で洗える仕様の製品は専用洗剤を使えば、自宅で手軽にケアできます。
費用を抑えたい場合や、軽い汚れのメンテナンスであれば、自宅洗濯を選ぶのも良い方法です。
自宅洗濯とクリーニングを使い分ける
軽い汚れや頻繁なケアが必要な場合は自宅洗濯を選び、大きな汚れや高価なダウンの場合はクリーニングに出すことで、ダウンジャケットを長持ちさせることができます。
用途や状況に応じて、最適な方法を選びましょう。
ダウンのクリーニング代は平均いくら?
ダウンジャケットのクリーニング代は、クリーニング店の種類やダウンのブランド、状態によって大きく異なります。
ここでは、一般的な相場の料金目安について解説します。
モンベルのダウンは一般的な相場と大きくは変わらないでしょう。
一般的なダウンジャケットのクリーニング代
- ジャケットタイプの平均相場
袖付きのダウンジャケットで、標準的なデザインのものは、2,000円~3,500円程度が相場です。
短めの丈や軽量タイプであれば、これより安い価格になることもあります。 - ダウンコートの平均相場
丈の長いダウンコートは、素材や重量の関係でクリーニング代が少し高くなり、3,500円~5,000円程度が一般的です。
ロングコートタイプはさらに高額になる場合があります。
クリーニング料金の内訳と注意点
- 汚れの状態による追加料金
大きなシミや特殊な汚れ(泥、食べこぼしなど)がある場合、染み抜きや部分洗いの料金が加算されることがあります。
1,000円~3,000円程度が目安です。 - 送料の発生
宅配クリーニングを利用する場合、往復の送料がかかることがあります。
多くの店舗で10,000円以上の依頼で送料無料サービスが適用されます。
自宅洗濯との費用比較
一般的なダウンジャケットの場合、専用洗剤を購入して自宅で洗う方が費用を抑えられます。
モンベルの「O.D.メンテナンス ダウンクリーナー」などを使用した場合、1着あたりの洗濯コストは約100円~200円です。
自分に合った選択を
クリーニング代は負担になることもありますが、適切なメンテナンスを行うことでダウンジャケットの寿命が延び、結果的にコストパフォーマンスが向上します。
汚れの状態やダウンの種類を考慮して、クリーニングを利用するか自宅で洗うかを判断しましょう。
モンベルのダウンを洗濯する際のポイント総まとめ
ポイントをまとめます。
- モンベルのダウンは洗濯機で洗えるが洗濯表示を確認する必要がある
- 洗濯機使用時は弱水流や手洗いモードを設定する
- 専用洗剤であるモンベルダウンクリーナーの使用が最適
- ダウンクリーナーは中性でダウン素材を傷めにくい
- ドラム式洗濯機ではダウンが浮かないよう注意する
- 洗濯ネットを使用しジッパーを閉じて洗濯する
- 乾燥機は低温設定でテニスボールを活用する
- 自然乾燥では平干しネットを使い風通しの良い場所で干す
- 部分洗いではダウンクリーナーを薄めてスポンジで優しく洗う
- 撥水性を保つには洗濯後に撥水スプレーを使用する
- 柔軟剤は撥水性を低下させるため使用しない
- シーズン終了後は必ず洗濯し清潔にして保管する
- エマールとアクロンは軽い汚れには適するが専用洗剤がベスト
- クリーニングはシミや大きな汚れに適している
- 適切な頻度とタイミングで洗濯することでダウンの寿命が延びる