ラクロスのルールのわかりやすい完全ガイド|男女の違いや基本を徹底解説

ラクロスはスピード感と戦略性が魅力のスポーツですが、初めてプレーする人や観戦する人にとってはルールが少し複雑に感じるかもしれません。
「ラクロス ルール わかりやすい」と検索している方の多くは、試合の基本的な流れや反則の種類、男女の違いについて知りたいのではないでしょうか。
この記事では試合時間は何分ですか?といった基本的な疑問から、コートの大きさと特徴、1チーム何人制ですか?といったチーム編成のポイントまで詳しく解説します。
また、試合中の戦術にも影響を与える交代のルールはありますか?やドリブルで歩いていい歩数は決まってますか?といったプレーの基本も紹介します。
特に3秒ルールとは何ですか?という女子ラクロス特有のルールは、守備の重要なポイントとなるため押さえておきたいところです。
さらに、試合中の違反行為について知るためにファウルの種類を解説し、男子と女子の違いはありますか?という点にも触れていきます。
これらを理解することで、ラクロスの試合をより楽しめるようになるでしょう。
初心者でもすぐに理解できるようにわかりやすく説明していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 試合時間やコートの大きさ、試合の基本的なルールについて理解できる
- 1チームの人数やポジションの役割について知ることができる
- 交代や3秒ルールなど、試合中の動きに関するルールを学べる
- 男子と女子の違いやファウルの種類について把握できる
ラクロスのルールのわかりやすい解説
- 試合時間は何分ですか?
- コートの大きさと特徴
- 1チーム何人制ですか?
- 交代のルールはありますか?
- ドリブルで歩いていい歩数は決まってますか?
- 3秒ルールとは何ですか?
試合時間は何分ですか?

イメージ画像:チヨコスポーツ
ラクロスの試合時間は男女ともに15分×4クォーター制で行われ、合計60分の試合時間となります。
試合は第1クォーターから第4クォーターまでに分かれており、各クォーター間には2分間の休憩が設けられています。
また、第2クォーター終了後のハーフタイムは10分間です。
選手たちはここで戦略を練り直したり、体力を回復したりする時間を確保できます。
もし、試合終了時に同点だった場合、延長戦が行われます。
ラクロスの延長戦はサドンビクトリー方式が採用されており、最初に得点したチームがその時点で勝利を決めるルールです。
延長戦は4分間のピリオドを繰り返し、決着がつくまで続きます。
この試合時間の設定はラクロスがスピード感のあるスポーツであり、選手の体力消耗が激しいため、適度な休憩を挟みながらプレーを続けられるようになっています。
また、長時間の試合となるため、選手のスタミナ管理や戦術の切り替えが勝敗を分ける重要なポイントです。
コートの大きさと特徴

イメージ画像:チヨコスポーツ
ラクロスのコートは110ヤード(約100.6メートル)× 60ヤード(約54.9メートル)が標準サイズです。
女子ラクロスではコートの長さは110〜140ヤード(約100.6〜128メートル)まで許容されることがあります。
特徴的なのはゴールの位置です。
他の球技ではゴールがコートの端に設置されることが一般的ですが、ラクロスではゴールがコートの端から15ヤード(約13.7メートル)離れた位置に配置されています。
これにより、ゴール裏のスペースを使った戦術が可能となり、パスやシュートの選択肢が広がります。
また、ラクロスにはリストレイニングラインと呼ばれる攻守制限ラインが設けられています。
これは、攻撃側と守備側のエリアで一定の人数制限を設けるルールで、全員が一斉に攻めたり守ったりすることができない仕組みになっています。
この制限は女子ラクロスほど厳格ではないものの男子ラクロスにも存在し、攻守の切り替えがより戦略的に行われます。
ラクロスのコートは選手の素早い移動や戦術的な動きが求められるため、フィールド内のエリアをどのように使うかが試合の重要なポイントになります。
特にゴール裏を活用したプレーや、リストレイニングラインを意識したポジショニングが、試合を有利に進めるカギとなります。
1チーム何人制ですか?

イメージ画像:チヨコスポーツ
ラクロスは1チーム10人制でプレーされます。
これは男女共通のルールで、各チームは以下のようなポジションで構成されます。
- ゴールキーパー(GK):1人 … ゴールを守る選手
- ディフェンダー(DF):3人 … 守備を担当する選手
- ミッドフィールダー(MF):3人 … 攻守両方を担当する選手
- アタッカー(AT):3人 … ゴールを狙う選手
この10人は試合中にフィールドに立っている人数であり、チーム全体の登録人数は最大20人程度となることが一般的です。
なお、女子ラクロスではゴールキーパーがいなくても試合を行うことが可能です。
この場合、フィールドプレイヤーの1人がゴールエリア内でゴールを守ることが認められています。
ただし、戦術的にはゴールキーパーがいる方が守備の安定性が増すため、多くのチームが専任のゴールキーパーを配置します。
ラクロスは攻守の切り替えが激しく、ポジションごとの役割が明確なスポーツです。
そのため、プレイヤーは自分のポジションの特性を理解し、試合の流れを見極めながらプレーすることが求められます。
交代のルールはありますか?

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ラクロスでは自由交代制が採用されており、試合中に何度でも選手を入れ替えることができます。
選手の疲労を軽減し、戦略に応じたプレーが可能になります。
交代を行う際には交代エリアを通る必要があります。
このエリアはフィールドの中央サイドラインに沿って設置されており、5m×4mの範囲です。
交代する選手が完全にフィールドを出る前に新しい選手が入ると反則となるため、スムーズな交代のためには、選手間のタイミング調整が重要です。
また、ペナルティを受けた選手は一定時間ペナルティボックスに入ることがあり、その間は交代ができません。
特にイエローカードやレッドカードを受けた選手は、一時的または試合からの完全退場となるため、チーム全体の戦略に大きな影響を与えます。
交代のルールが自由であることは、試合の流れを大きく左右する要素の一つです。
スタミナを消耗しやすいミッドフィールダーは頻繁に交代され、体力の管理が勝敗を分けるポイントとなります。
ドリブルで歩いていい歩数は決まってますか?

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ラクロスでは、ボールを持ったままの移動に歩数制限はありません。
そのため、プレイヤーはボールを保持したまま自由に走ったり歩いたりすることができます。
ただし、ラクロスでは「クレイドル」というスティックを振る動作を使いながらボールを運ぶことが一般的です。
この技術を使うことで、相手にボールを奪われにくくなります。
歩数の制限がないからといって、長時間ボールを持ち続けるとディフェンダーに狙われやすくなるため、適度にパスを繋ぎながら攻撃を組み立てることが重要です。
また、女子ラクロスではポケットの浅いスティックが使用されるため、男子よりもボールを持ち続けるのが難しく、こまめにパスを出す戦術が求められます。
そのため、実戦ではドリブルよりもパスの方が重要な役割を果たします。
このようにラクロスでは歩数制限こそありませんが、ボールを持ち続けることにはリスクが伴います。
パスとドリブルをバランスよく活用することが、試合を優位に進めるポイントになります。
3秒ルールとは何ですか?
3秒ルールは、女子ラクロスの守備側に適用される反則です。
このルールでは、ディフェンスの選手がゴール前(11mエリア内)で3秒以上立ち止まることが禁止されています。
これは、守備側の選手がゴール前で長時間ポジションを維持することで、攻撃側の動きを妨げてしまうのを防ぐためのルールです。
もし、ディフェンダーが3秒以上その場にとどまり続けた場合、相手チームにフリーポジション(ペナルティシュートのような形)が与えられることになります。
一方で、このルールは攻撃側の選手には適用されません。
つまり、攻撃側のプレイヤーはゴール前で自由に動きながらプレーすることが可能です。
このルールがあることで、ディフェンダーは単に立ち止まって守るのではなく、積極的にマークを変えたり、ポジションを調整しながら守備をする必要があります。
3秒ルールを意識して適切に動けるかどうかが、守備の強度を決める重要なポイントになります。
ラクロスのルールのわかりやすい男女の違い
- ファウルの種類
- 男子と女子の違いはありますか?
- よく使う用語の説明
- ポジションの種類
- ボールの大きさや重さ
ファウルの種類

イメージ画像:チヨコスポーツ
ラクロスには大きく分けてマイナーファウル(軽い反則)とメジャーファウル(重い反則)の2種類があります。
反則の程度によって、ペナルティの内容が異なります。
マイナーファウル(軽い反則)
マイナーファウルはゲームの流れを乱したり、不公平なプレーにつながる軽度の違反です。
以下のような行為が該当します。
- オフサイド:攻撃や守備のゾーンに規定以上の人数が入ること
- 進路妨害:相手の動きを不当に妨げること
- 不適切なスティック使用:スティックを使って相手のプレーを邪魔する軽度な行為
これらの違反が発生した場合、相手ボールで試合が再開されることが一般的です。
メジャーファウル(重い反則)
メジャーファウルは危険性の高いプレーや、試合の公平性を著しく損なう行為に対して適用されます。
代表的なものには次のような反則があります。
- 危険なスティックプレー:相手の顔や頭に近い位置でスティックを大きく振ること
- スラッシング:相手のスティックや体を強く叩く行為
- ボディコンタクトの反則:相手を強く押す、倒すなどの激しい接触(特に女子ラクロスでは厳しく制限される)
- 危険なシュート:相手の顔や頭付近へ強いシュートを打つこと
メジャーファウルが発生すると、相手にフリーポジションが与えられたり、違反した選手がペナルティボックスで一定時間待機しなければならない場合があります。
特に悪質なファウルに対しては、イエローカード(2分間退場)やレッドカード(試合からの退場)が提示されることもあります。
ラクロスはスピード感のあるスポーツであるため、フェアプレーを守りつつ、安全にプレーすることが求められます。
男子と女子の違いはありますか?

イメージ画像:チヨコスポーツ
ラクロスは同じ競技名でありながら、男子と女子でルールやプレースタイルが大きく異なるスポーツです。
特にコンタクトの有無・スティックの仕様・装備の違いが顕著です。
ボディコンタクトの違い
男子ラクロスでは上半身へのボディチェック(体を使ったコンタクトプレー)が認められており、フィジカルを活かしたプレーが重要です。
女子ラクロスでは、基本的に体の接触が禁止されており、守備はスティックワークやポジショニングを中心に行われます。
この違いにより、男子ラクロスでは激しいタックルや体をぶつけ合うプレーが見られます。
一方、女子ラクロスでは接触を避けながらプレーするスキルが求められます。
スティック(クロス)の違い
男子ラクロスのスティックはポケットが深く、ボールを保持しやすい構造になっています。
これにより、スティックチェックを受けてもボールが落ちにくくなっています。
女子ラクロスのスティックはポケットが浅く、ボールが動きやすい仕様になっています。
そのため、長時間ボールを保持するのが難しく、パスワークを重視したプレーが求められます。
このスティックの違いにより、男子ラクロスは個人技による突破が多く見られるのに対し、女子ラクロスはパス回しを駆使したチームプレーが中心となります。
装備の違い
男子ラクロスではヘルメット・ショルダーパッド・グローブなどの防具が必須です。
これは、コンタクトプレーがあるため、選手の安全を確保するための措置です。
女子ラクロスでは基本的にアイガードとマウスガードのみが必須で、ヘルメットやショルダーパッドは使用しません。
ただし、ゴールキーパーのみは防具を着用します。
このように男子ラクロスは激しいフィジカルコンタクトが特徴ですが、女子ラクロスはパスやスティックワークを駆使した戦略的なプレーが中心です。
どちらにも異なる魅力があり、プレースタイルによって適した競技を選ぶことができます。
よく使う用語の説明
ラクロスには独自の専門用語が多く使われます。
ここでは、特によく使用される基本的な用語を紹介します。
プレーに関する用語
- フェイスオフ(Face-off)
男子ラクロスで試合開始や得点後のリスタート時に行われます。
地面に置かれたボールを2人の選手が奪い合うプレーのことです。 - ドロー(Draw)
女子ラクロスの試合開始や得点後のリスタート時に行われます。
ボールを空中に弾き、味方がキャッチすることでポゼッションを獲得します。 - クレイドル(Cradle)
スティックを小刻みに回しながらボールを持ち運ぶ技術のことです。
相手にボールを奪われにくくするために必要になります。 - チェック(Check)
相手のスティックにコンタクトしてボールを奪うディフェンスのプレーのことです。
男子は強いチェックが可能ですが、女子は軽いスティックチェックしか許可されていません。 - スクープ(Scoop)
地面に落ちたボールを素早く拾い上げる技術のことです。
グラウンドボールの争奪戦で重要になります。
ルールに関する用語
- オフサイド(Offside)
女子ラクロスではリストレイニングラインを越えて、攻撃または守備の選手数が制限を超えた場合に適用される反則です。
男子ラクロスでもオフサイドの概念はありますが、具体的なルールは異なることがあります。 - 3秒ルール(Three-Second Rule)
女子ラクロスでディフェンダーがゴール前で3秒以上動かずに立ち止まることが禁止されるルール。 - クリア(Clear)
ディフェンスがボールを保持し、攻撃側のプレッシャーを避けつつ、自チームのゴールから遠ざけるプレー。 - リザンプ(Ride)
攻撃側がディフェンスのクリアを妨害し、ボールを奪い返すためのプレー。
ラクロスでは、これらの基本用語を理解することで、試合の流れが把握しやすくなります。
特に「フェイスオフ」「ドロー」「クレイドル」などは、試合中によく登場するため、最初に覚えておくと良いでしょう。
ポジションの種類

イメージ画像:チヨコスポーツ
先述したようにラクロスの試合は1チーム10人制で行われ、それぞれの選手に役割が与えられています。
ポジションごとの特徴を理解することで、試合の動きや戦術が分かりやすくなります。
ゴールキーパー(GK)
ゴールを守る最後の砦で、唯一ゴールサークル内に入ることが許されます。
反射神経と冷静な判断力が求められ、ディフェンスを指揮する役割もあります。
ディフェンダー(DF)
相手の攻撃を防ぎ、シュートを打たせない役割です。
男子はロングスティック(約1.3m~1.8m)を使用可能で、的確なポジショニングとスティックチェックやボディチェックの技術が重要です。
ミッドフィールダー(MF)
フィールド全体を駆け巡り、攻守両方を担当します。
最も運動量が多く、スタミナが必要です。
試合の流れをコントロールする司令塔的な役割を担うこともあり、攻撃と防御の両方で重要な役割を果たします。
アタッカー(AT)
得点を狙う攻撃の中心選手でパスやドリブルを駆使し、相手ディフェンスを崩すことが求められます。
正確なシュートスキルが不可欠であり、チームプレイを通じて得点機会を創出することも重要です。
一般的には「アタッカー」と「ミッドフィールダー」と「ディフェンダー」が主なポジションです。
女子ラクロスでは特定の戦術やチームでの役割として「ファーストホーム」や「ウィング」などの役割が使われることがあります。
ポジションごとの特性を理解することで、自分に合った役割を見つけ、プレースタイルを確立しやすくなります。
ボールの大きさや重さ
ラクロスで使用されるボールは、男子・女子共通の規格となっています。
ラクロスボールの規格
- 直径: 約6.27cm〜6.47cm(2.47インチ〜2.55インチ)
- 重さ: 約141.75g〜155.92g(5.0〜5.25オンス)
- 材質: 主に加硫ゴム(vulcanized rubber)や合成ゴム製
- 色: 白・オレンジ・黄色(公式戦で使用可能)。練習用には青やピンクなども使用されることがある
ラクロスボールの特徴は非常に硬く、弾力があることです。
スティックでパスやシュートを打つ際に適度な反発力を生むため、この特性が競技のスピード感を生み出します。
ボールに関する注意点
- ゴム製で硬いため、素手でキャッチすると非常に痛い。
- 強いシュートが顔や体に当たると怪我のリスクがあるため、特に防具の着用が重要。
- 雨天でも使用できるが、濡れると滑りやすくなることがある。
ラクロスボールは見た目以上に硬く、スピーディーなゲーム展開を生み出す要素の一つです。
試合中の安全を確保するために、適切な防具を装着しながらプレーすることが大切です。
ラクロスのルールがわかりやすい総まとめ
ポイントをまとめます。
- ラクロスの試合時間は15分×4クォーター制で行われる
- 試合が同点の場合はサドンビクトリー方式の延長戦が行われる
- コートの大きさは約100m×55mで、ゴール裏のスペースも使用可能
- 女子ラクロスではリストレイニングラインにより攻守の人数制限がある
- 1チーム10人制で、GK・DF・MF・ATのポジションがある
- 自由交代制が採用されており、交代エリアを通じて入れ替えが可能
- ボールを持ったままの移動に歩数制限はない
- 女子ラクロスではディフェンス側の3秒ルールが適用される
- ファウルにはマイナーファウルとメジャーファウルがある
- 男子ラクロスはボディチェックが認められ、女子ラクロスは禁止されている
- 男子のスティックはポケットが深く、女子のスティックは浅い
- 男子はヘルメットと防具が必須だが、女子はアイガードとマウスガードのみ必須
- よく使う用語にはフェイスオフ、ドロー、クレイドルなどがある
- ゴールキーパーは唯一ゴールサークル内に入ることができる
- ラクロスボールは直径約6.3cm、ゴム製で弾力があり硬い