おすすめブランドはこちら
剣道
PR

剣道は何段まである?年齢別の昇段条件と難易度を紹介

剣道は何段まであるの?
chiyoko-s
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

剣道は段位制度によって実力が評価される武道ですが「剣道は何段まであるの?」と疑問に思う人も多いでしょう。

かつては10段まで存在しましたが、現在の最高段位は8段となっています。

その昇段は極めて難しく、合格率は約0.5~1%と非常に低い水準です。

では、何段からすごいとされるのでしょうか。

一般的には四段以上が指導者レベル、六段以上が全国審査となり昇段の難易度が大きく上がる段位といわれています。

また「8段の最年少合格者は何歳なのか?」「かつての10段は何人いたのか?」といった疑問を持つ人も多いでしょう。

さらに、9段や10段がなぜ廃止されたのか、その背景についても詳しく解説します。

一方で剣道を始めたばかりの人にとっては「中学生がなれるのは何段まで?」「高校生がなれるのはどこまで?」といった疑問も気になるかもしれません。

剣道の昇段制度は年齢や修行年数によって細かく定められており、正しい知識を持つことが重要です。

この記事では剣道の段位制度の仕組みや昇段条件、過去の歴史などを詳しく解説します。

剣道の昇段を目指す人はもちろん、段位制度について知りたい人にとっても役立つ内容となっています。

記事のポイント
  • 剣道の最高段位は8段であり、9段・10段は廃止された理由
  • 何段からすごいとされるのか、段位ごとの評価や難易度
  • 8段の最年少合格者や10段を取得した剣士の人数
  • 中学生や高校生が取得できる最大の段位と昇段条件

剣道は何段まで取得できる?現在の最高段位とは

  • 最高段位は8段!その取得難易度
  • 9段・10段廃止の理由
  • 廃止前の最高段位10段は何人いた?
  • 6段になるには何年かかる?
  • 7段の人は全国で何人いる?

最高段位は8段!その取得難易度

剣道は何段まであるの?最高段位は8段!

イメージ画像:チヨコスポーツ

剣道の最高段位は8段です。

現在の制度ではこれ以上の段位を取得することはできません。

段位は剣道の技術力や精神力の高さを示すものであり、8段はその最上位にあたります。

8段の昇段審査は極めて厳しく、直近10年の合格率は0.5~1%程度で推移しています。

多い年で年間50人程度、少ない年では10人程度しか合格できません。

過去10年間の剣道八段審査会の受験者数・合格者数・合格率をまとめました。

年度受験者数合格者数合格率
20153,852240.6%
20163,595300.8%
20173,747250.7%
20183,771240.6%
20193,695190.5%
20201,561100.6%
20212,098150.7%
20224,012240.6%
20234,711300.6%
20244,934521.1%

出典:全日本剣道連盟【年度別結果一覧】剣道八段審査会

この試験を受けるためには、7段を取得してから10年以上の修行を積むこと、年齢制限が46歳以上が条件です。

さらに、審査では技術面だけでなく、武道としての姿勢や品格も重視されます。

一般的に8段を取得する剣道家は長年にわたり剣道を続け、指導者としても活躍していることが多いです。

直近10年で8段を取得した人は全国でも253人しかおらず、非常に希少な存在となっています。

そのため、剣道界では8段を取得した人物を「神様」と例えることもあります。

このように8段は剣道の最高段位であり、武道としての極致に達した者のみが到達できる段位です。

長い修行と厳しい審査を乗り越えた剣道家に与えられる名誉ある称号といえるでしょう。

9段・10段廃止の理由

かつて剣道には9段と10段が存在しました。

しかし、2000年(平成12年)の制度改正により9段と10段の審査は廃止され、8段が最高段位となりました。

この廃止の背景にはいくつかの理由があります。

まず、9段や10段の取得者が極めて少なかったことが挙げられます。

実際に10段を授与されたのはわずか5人のみであり、9段に関しても取得者はごく限られていました。

つまり、制度としての意義が薄れていたのです。

また、剣道は単なる競技ではなく人格形成を重視する武道です。

段位が高くなるほど、技術だけでなく精神的な成熟や指導力が求められます。

そのため、8段以上の審査を実施すること自体が難しくなり、公平な評価が難しいという課題もありました。

このような理由から全日本剣道連盟は9段・10段の審査を廃止し、現在の8段を最高段位とする制度へと移行しました。

廃止前の最高段位10段は何人いた?

剣道 廃止前の最高段位10段は何人いた?

イメージ画像:チヨコスポーツ

剣道の最高段位として10段が存在していた時代、10段を授与されたのはわずか5人のみでした。

これは、剣道の歴史の中でも極めて特別な例であり、その取得難易度の高さを物語っています。

10段が制定されたのは大日本武徳会の時代でした。

しかし、段位制度が確立された後も10段を授与された剣道家は長らく存在せず、最初に10段が認定されたのは昭和32年(1957年)のことです。

10段を授与されたのは以下の5名でした。

  • 持田盛二(昭和32年)
  • 斎村五郎(昭和32年)
  • 中野宗助(昭和32年)
  • 小川金之助(昭和32年)
  • 大麻勇次(昭和37年)

この5名の剣道家はいずれも剣道界に大きな影響を与えた人物であり、指導者としても高い評価を受けていました。

しかし、10段という段位は「剣道の神様」とも称されるほどの存在であり、その基準は非常に厳格なものでした。

そのため、授与される剣士が極めて限られていたのです。

結果として、10段は制度上は存在していたものの実際にはほとんど認定されることがなく、形式的な段位となっていました。

その後、先述したように2000年の制度改正により9段とともに廃止され、現在では8段が最高段位となっています。

このように、剣道における10段は非常に特別な存在であり、ごく限られた剣道家だけが到達できた段位でした。

その希少性と歴史的な価値は、現在でも語り継がれています。

6段になるには何年かかる?

剣道6段を取得するには最低でも五段取得後に5年以上の修行期間が必要です。

順調に昇段した場合、6段を受験できるのは最短で28歳となります。

ただし、これはあくまで受験資格を得るための条件であり、実際の合格には高い技術力や精神的な成熟が求められます。

昇段審査は厳しく6段の合格率は約20~35%とされています。

つまり、受験者の多くは一度で合格することができず、何度も挑戦することになります。

そのため、6段取得までの実際の年数は個人差が大きく、受験資格を得た後も数年かかるケースが少なくありません。

また、6段以上の審査は全国統一基準で行われ、5段までの地方審査とは異なり、全国の熟練者と同じ基準で審査されるため一層厳しい試験となるのです。

このように、6段に昇段するには最低でも五段取得から5年が必要ですが、実際には合格までさらに数年かかる場合が多いことを理解しておく必要があります。

試験に挑戦し続ける根気と、技術・精神を磨き続ける姿勢が求められる段位です。 

7段の人は全国で何人いる?

剣道7段を取得している人は全国で約22,000人とされています。

これは、剣道を続ける多くの人が途中で昇段を断念する中で、長年の修行と厳しい審査を乗り越えた結果です。

7段の審査は全国統一基準で実施され、合格率はおよそ10~20%で毎年1,000人前後の合格者がいます。

6段を取得してから6年以上の修行期間が必要であるため、最短でも35歳以上で受験資格を得ることができます。

しかし、6段以上の昇段審査は非常に難しく、合格できるのは限られた剣道家のみです。

何度も挑戦しながらようやく合格する人も多く、受験回数が増えるほど平均取得年齢も高くなります。

また、7段を取得している人は、全国各地の道場や剣道団体で指導者として活躍していることが多いです。

審判として大会に関わることも増え、剣道界において影響力のある立場にある人が多いのも特徴です。

このように全国に7段の剣道家は約22,000人存在しますが、その人数以上に7段を取得するまでの過程が非常に厳しいものであることを理解しておくことが大切です。

剣道は何段までなれる?年齢別の段位と条件

  • 中学生がなれる昇段可能な段位
  • 高校生がなれる段位取得の目安
  • 何段からすごい?剣道経験者が見る段位の価値
  • 8段の最年少記録は誰?
  • 剣道の称号一覧と段位の違い

中学生がなれる昇段可能な段位

剣道 中学生がなれる昇段可能な段位

イメージ画像:チヨコスポーツ

中学生が取得できる剣道の段位は最高で二段までです。

剣道の昇段審査には受験資格があり、年齢や修行期間によって受験可能な段位が決まっています。

初めて段位を取得するためにはまず「一級」を取得する必要があります。

一級の受審資格は地域によって異なりますが、一般的には小学校高学年から中学生で受けることが多いです。

一級に合格すると、次に初段の受審資格を得ることができます。

剣道初段を受けるためには満13歳以上であることが条件です。

そのため、多くの中学生が中学1年生または2年生のときに初段を受けることになります。

合格率は80〜90%と高めでしっかりと剣道の基本を習得していれば合格しやすい段位です。

その後、二段を取得するためには初段取得後に1年以上の修行期間が必要です。

順調に進めば中学3年生の終わりごろに二段の受審資格を得ることができます。

二段の合格率は60〜70%で、基本動作に加えて応用的な技術も求められます。

中学生のうちに二段まで取得できる人は、道場や学校の部活動でしっかりと鍛錬を積んでいることが多いです。

段位が上がるほど審査の難易度も増しますが、基本をしっかりと身につけていれば中学生でも二段までは十分に取得可能な範囲といえます。

高校生がなれる段位取得の目安

高校生が取得できる剣道の段位は最高で三段までです。

三段となると、より高度な技術や試合経験が求められるため昇段審査の難易度も上がっていきます。

一般的に高校1年生の時点で初段または二段を取得している人がいます。

中学時代に剣道を続けていた場合、初段はすでに取得済みで、高校1年生の間に二段を受験するケースが多いです。

三段を取得するためには、二段取得後2年以上の修行期間が必要です。

そのため、最短で三段を受験できるのは高校3年生のときになります。

三段の審査では基本的な技術だけでなく、相手との攻め合いや戦略的な打突も評価の対象になります。

三段は二段と比べて難易度が高く、合格率も低くなります。

また、高校生のうちに四段を受けることはできません。

四段の受験資格は三段取得後3年以上の修行期間が必要であるため、早くても19歳にならなければ受験できません。

そのため、高校生が目指せる最高段位は三段となります。

三段を取得すると実力がある選手と見なされ、高校剣道界でも上位レベルにいることが多くなります。

実際、剣道を知っている人から見ると「三段=高校まで剣道を本格的に続けた人」という印象を持たれることが多いです。

このように高校生が取得できる段位は最大で三段までであり、昇段するためには継続的な稽古と技術の向上が求められます。

何段からすごい?段位の価値

剣道は何段からすごい?段位の価値

イメージ画像:チヨコスポーツ

「すごい」とされる段位の基準は四段以上と六段以上の2つのレベルに分けられます。

一般的に四段以上が「一定の実力を持つレベル」、六段以上が「剣道界でも特に優れたレベル」と考えられています。

まず、四段は剣道を続けてきた証であり、多くの地方大会で審判資格の基準とされています。

審査の難易度も三段までと比べて大きく上がるため、四段を取得していると「剣道をしっかりと学び続けてきた人」と見なされることが一般的です。

大学剣道部や社会人の道場で指導的立場になることも多くなります。

一方、六段以上は全国審査となり合格率が低くなります。

六段の合格率は約20~35%で、五段までは順調に昇段してきた人でも簡単には合格できません。

七段はさらに難しく、取得者は全国で約22,000人と限られた人数です。

七段を持つ剣道家は多くが指導者として活躍しており、その実力は高く評価されます。

そして、最もすごいとされるのが八段です。

先述したように八段の合格率は0.5~1%程度と極めて低く、剣道界では「神様」とも称されるほどの存在になります。

合格者は毎年10~50人ほどしかおらず、合格には長年の修行と深い剣理の理解が必要です。

このように「すごい」と賞される段位は、四段から指導者としての立場になり、六段以上は全国レベルの実力者、八段は剣道の極致に達した者という評価になります。

8段の最年少記録は誰?

剣道八段の最年少合格者は、辻山和良氏です。

彼は2023年に行われた全日本剣道連盟の昇段審査において46歳で八段に合格し、史上最年少記録を樹立しました。

八段を受審するためには七段を取得後10年以上の修行期間が必要であり、さらに年齢制限として最低でも46歳以上でなければ受験資格が得られません。

そのためどれだけ優秀な剣道家でも最短で46歳での受験となり、それ以前に八段を取得することは不可能です。

先述したように八段の審査は極めて厳しく、合格率は0.5~1%とされているため、多くの剣道家が何度も挑戦し続けます。

その中で、46歳の最年少記録で合格することは非常に稀であり、大きな話題となりました。

なお、過去には50代前半で合格する剣道家もいましたが、ほとんどの八段取得者は50代後半から60代での合格となっています。

そのため、八段最年少記録は今後も長く破られることがない可能性が高いと考えられています。

剣道の称号一覧と段位の違い

剣道には段位とは別に「称号」が存在します。

称号は技術的な実力だけでなく指導力や識見の高さも評価されるものであり、剣道家としての完成度を示すものです。

現在、剣道の称号には以下の3種類があります。

  • 錬士(れんし)
    六段受有者で六段受有後1年以上経過し、加盟団体の選考を経て、加盟団体会長より推薦された者が受審可能です。
    受審には小論文が必要です。
  • 教士(きょうし)
    錬士七段受有者で七段受有後2年以上経過し、加盟団体の選考を経て、加盟団体会長より推薦された者が受審可能です。
  • 範士(はんし)
    教士八段受有者で八段受有後8年以上経過し、加盟団体の選考および推薦を得て、全日本剣道連盟会長が適格と認めた者が受審可能です。
    範士になるには人格・指導力・識見が非常に重要視され、全国の剣道家からの推薦を受ける必要があるため、ごく少数の剣道家しか取得できません。

称号を取得するには段位とは異なり単に実技審査を受けるだけではなく、特定の称号では論文や小論文が必要です。

特に範士は剣道界において模範となる存在として、非常に高い評価を受けています。

一方、段位は剣道の技術レベルを示すものであり、昇段審査に合格することで取得できます。

初段から八段までの段位があり、段位が高くなるほど技術や精神性、剣道の理合いを深く理解していることが求められます。

このように段位と称号は剣道家としての評価の視点が異なります。

段位は剣道の技術力を示すものであり、称号は指導者としての資質や見識を評価するものです。

したがって、称号を持つ剣道家は単に技術が優れているだけでなく、剣道界において模範となる存在であることが求められます。

剣道は何段まで取得できるのか制度と昇段のポイント

ポイントをまとめます。

  • 剣道の最高段位は8段であり、これ以上の昇段は不可能
  • 8段の合格率は約0.5~1%と極めて低く、最短でも46歳から受験可能
  • 直近10年間で8段を取得したのは全国でわずか253人
  • 9段・10段は2000年に廃止され、現在は存在しない
  • 10段を授与された剣士は歴史上5人のみ
  • 6段を取得するには五段取得後、最低5年以上の修行が必要
  • 7段取得者は全国で約22,000人おり、審査の難易度が高い
  • 中学生が取得できる最高段位は二段
  • 高校生が取得できる最高段位は三段
  • 四段以上は審判資格を持つことができ、指導者として認められるレベル
  • 六段以上は合格率が低くなり、経験者からもすごいとされるレベル
  • 八段を最年少で取得したのは46歳の辻山和良氏
  • 段位とは別に「錬士」「教士」「範士」の称号が存在する
  • 称号は技術だけでなく、識見や指導力も求められる
  • 八段の審査には武道としての品格や精神性も重要視される
ABOUT ME
ヒゲ店長
ヒゲ店長
スポーツブランドをこよなく愛するヒゲ店長です。
記事URLをコピーしました